2010年12月31日金曜日

Smart Phone

 何の因果か会社ではおエライさん達の一部の間で、「ガジェット・マスター」、の称号をもらっている自分だが、持ち歩いているiPhoneもiPadも私個人の持ち物では無く、会社の経費で使っているものだ。自分で持っているのはiPod Touch一台に過ぎない。携帯電話だってほんの3年前までは持っていなかった。NY時代、取引先と会うからと上司の社用の携帯を借りたものの、スイッチを入れないでいたので肝心の上司が私とコンタクトが取れないなんて事もあった。

公私共に私が携帯を持っていない事に不便だと文句を言われた事はあった。私の理由は単純で時間と場所を問わずに他人に捉まるのは嫌だったから。一度持ったらその便利さから離れられなくなるだろうと言う思いも頭の片隅にはあった。そんな私が携帯を持ったのは結婚して嫁さんに頼まれたからだが、それも3年前の話。帰国して、二人で暮らす為に、家電製品を見て歩いた時は冷蔵庫から洗濯機、掃除機と色々と楽しかったが、携帯を決める時は途中で店員の説明を聞いているのが嫌になり退散したのは2年前の事だ。その翌週に嫁さんに連れられて契約したのだけど。

そんな私の最近の関心事の一つはアンドロイドのスマートフォン。元々の携帯もメールと電話ぐらいしか使っていなかったのもあるのだろうが、iPhoneを使い始めてそのあまりの便利さにすっかり魅了されてしまった。今、関わっている仕事でもいずれアンドロイドは必要になるのでiPhone以外の会社の携帯もいずれ機種変更する可能性は大だが、興味が惹かれると言う事実は残る。先日、一時帰国していた親友が使いこなしていたアンドロイド携帯の機能に度肝を抜かれたと言うのもあるかもしれない。

そんな年末の今日、子供を抱いたまま、嫁さんと携帯ショップに立ち寄ってアンドロイドのスマートフォンをいじってみた。店員が説明してくれると言うので、iPhoneとの機能の差異、機種変更した場合の料金プランなど詳しく尋ねてみる。なるほど。子供が飽きてむずがり始めたのもあってその場を後にしたのだが、嫁さんがしきりに感心していた。「帰国した頃の無関心ぶりからは想像もつかない」、と。あの頃のあなただったら、こんな反応でしょうねと大袈裟にあさっての方向を見ながら肩をすくめて、ため息をついてみせた。


あぁ、私ならやりそうね、それは


我ながら何故ここまでガジェットにはまるようになったのかよく分かりません


 (しかし料金は普通の携帯より高くなるのは必至、悩み所です)

2010年12月24日金曜日

新たな世界

 その凄さに接したのは偶然だった。ここ数ヵ月、仕事関係で密にやり取りをしていた取引先から、打合せ内容とは直接関係の無い分野で、「トウヤさんのような映画が好きな方にぜひ」、と言われたのが発端だ。コンセプトはホームシアター。取引先のご厚意で体験させてもらった。プレゼンを聞きながらメーカーがどれだけモノ作りにこだわっているのか実感出来てとても興味深かったのだが、その際に偶然、経験してびっくりしたのがこのヘッドフォンだった

最初はヘッドフォン無しで体験させてもらっていたのだが、途中で試してみて、そのあまりの凄さに鳥肌が立つ思いだった。映画の音響効果はここまで徹底しているのか。日頃、取り立てて物欲が無い自分であるが、つい取引先に、「これは普通に買えるのですか?」、と尋ねてしまった。値段については意見の分かれる所かもしれないが個人的には安くは無いが、高くも無いと言う辺り。嫁さんに相談をし、私の誕生日プレゼントと言う名目で取り寄せた。

嫁さんと子供が寝た後にワクワクしながらセットアップしてみる。最初の感想は戸惑いだった。おかしい、これでは普通の音じゃないかと思ったのはアナログ音声端子によるもの。その夜はそのまま諦め、翌日に再トライする事にした。DVDプレイヤーを引っくり返し、光デジタル音声端子が入る場所を見つける。これだ。

日中、嫁さんが外出している間に、子供の面倒を見ながら、「Star Wars Revenge of the Sith」、のDVDを入れる。音楽も当然の事ながら冒頭30分のスペースバトルを含むアクションシーンでその効果が分かるだろう。

結果、はじけ飛ぶような効果。

まさに映画館、しかも一番良い席。ワイヤレスだから家の中を自由に移動出来るのだが、常に自分が映画の中にいるかのような音響効果に身を包まれている。しかも音漏れはしない。映画の絵自体は何度も観ているので新鮮さは無いが、目を閉じた時に耳に飛び込んでくる音の豊かさはまるで別世界。子供をあやしながら聞き惚れていた。



氣が付けば本編全て鑑賞


何だか久しぶりに映画体験をした氣分

(次は007シリーズ辺りで挑戦してみようかと思います)

2010年12月22日水曜日

鼻歌

数日前に呟いてもいたのだが、ネットで検索していたら子供の頃によく聞いていたフランス人歌手、Yves Duteilの曲が見つかった。



このJohnと言う歌はきっと80年代初頭の歌だろう。どのような経緯で聞くようになったのか記憶は曖昧だがきっと両親が流していたのだろうと思う。まだLPレコードやカセットテープの時代だった。そんな訳でこの歌も最近は長い事、聞いていなかった。Yves Duteilの歌はもちろん他にも多数あって、好きな曲はいくつもあるのだが、何故か子供の頃から歌詞が頭に比較的きちんと残っているのは、両親がオペラを聞きに行っている間、留守番をしながら空想の世界で活躍する子供を謡ったL'Operaとこの曲、Johnだ。この歌は100年近く前に嵐で亡くなった女性の彫刻に恋した男性の物語。


暗いな


歌詞の意味とは直接関係の無い所で何かが私にヒットしたのだと思いたいです、再生回数の少なさはご愛敬


(ちなみにL'Operaはこんな感じの曲です)


2010年12月18日土曜日

日々是発見

 少し遅めの時間に帰宅したら子供が起きていて、嫁さんが子供を抱きながら玄関に出て来た。私の顔を見て満面の笑みを浮かべる子供。外での出来事が全て吹き飛ぶ瞬間だ。

靴を脱ぎながら子供に話しかけていると、嫁さんに抱っこされている状態から私の方に両手を伸ばしてきた。今までに無い事だ。私に抱っこされたいのかと、スーツにコートを着たままの状態で抱っこすると、きゃっきゃっと声をあげながら大喜び。


帰って来ないではいられません


我ながらここまで子供の存在にはまるとは・・・昔なら想像もつきませんでした




 (元々、帰宅族の自分ですが、最近はそれに拍車がかかっている氣がします)

2010年12月16日木曜日

マニアチェック

 下記の写真が友人から届いて吹き出した。





"Do or do not. There is no try." Dumbledore、とある。


この写真のおかしさが分かった人はお仲間


答え:Do or do not. There is no tryはSWのYodaの台詞。Dumbledoreはハリー・ポッターの校長先生。写真は指輪物語の魔法使いガンダルフ。組み合わせがとても変な訳です。




 (吹き出した瞬間にオタクである事がばれる・・・何と言う恐ろしい罠である事か)

2010年12月14日火曜日

原点回帰

 先日、都内で本屋に寄る機会があり、洋書売場で「Star Wars Outcast」、を買った。Fate of the Jediと言う新シリーズの一作目で1、2年前から出ていたのだがハードカバーだったのでずっと購入をためらっていた経緯がある。私とStar Warsの小説の出会いは大学2年生の夏休み、友人とアジアを放浪していた際に本屋で「Heir of the Empire」を見つけて買った所まで遡る。それ以来、LukeやHan、Leiaの物語をずっと追い続け、結構な本の量になる。渡米前にマニアな友人にコレクションを寄贈したのだが、アメリカ時代も小説が定期的に登場するので量は結局減らなかった。この写真は以前のサイトで更新ネタにしたのだと思うが、2004年1月、今から約7年前の段階でこれであった。





現在の我が家では私のStar Wars小説コレクションは決して目立たず、私自身、存在を忘れているぐらいだが、それは本棚ではなく、押入れの中にまとめてしまってあるからに過ぎない。フト好奇心に駆られて押入れの中の引き出しを開け勝手に驚いていたのはつい先日の事。

そんな訳で諸々の理由で購入の控えていたのだが、ペーパーバックで800円代で売られているのを見たら買わないではいられない。ビバ円高。私の読書時間は電車の中。最近はiPhoneばかりを触っていたが、久しぶりにStar Warsの小説を手にしたらページを開かないではいられない。登場人物も着実に歳を取り、HanとLeiaには孫がいて、Lukeも60直前のような年齢設定だが、それでも馴れ親しんだ世界に舞い戻った感がある。Star Warsの小説は様々な時代設定があるが、やはり私の中で一番しっくりと来るのはLuke達の世代の物語かもしれない。


結局は刷り込みなのか


三つ子の魂、百までの勢いです

(子供が大きくなったら、なったでClone Warsその他、色々と楽しみです)

2010年12月13日月曜日

日本文化

 NY時代のアメリカ人の部下からメールが届いたのはアメリカがちょうど感謝祭に入ろうとする最後の方の週だった。端的に言えば退職の挨拶、日本語で言うと短い間でしたがお世話になりました的な趣旨のメールだ。

その彼は私がNY時代に最後に採用したアメリカ人社員。採用したのは2008年の春頃だったろうか。私の帰任は決まっていたがまだ公に出来ず、長年一緒に働いてきたアメリカ人の同僚と空いてしまったポジションを埋めるべく人材派遣会社に連絡して次から次へと面接をしていた事を思い出す。日本語不要なポジションなのに、何故か日本語が流暢な候補が何名も残り、最終的に彼を採用した。比較的若く、ウィットに富んだキャラ。私の中では、そんな彼とした仕事より、彼と飲んだ記憶の方が鮮明だ。その頃、他部署を含め、日本人のような激しい飲み方をするアメリカ人が他にもおり、彼等の歓迎会の後、3人で酔ったままタイムズスクエアを歩いていたのは良い思い出だ。彼等の飲みっぷりには日本人社員の方が引いていた。

結局、彼がNY事務所で働いた期間は約2年半。悪くない。日本語も出来たので本社の関連部署もやり取りが楽だったろう。聞くと次の仕事の研修で12月の大半は東京にいるとの事。ならばとプライベートアドレスを交換し、飲もうと言う事になった。

最初はNY組だけを念頭に置いていたが声をかけてみれば関連部署の人間も含めて賑やかな人数。彼の希望で場所は焼肉。会社は遠くないのだが、研修はサービス残業が連日との事で時間は20時に設定。蓋を開けてみれば私は幹事であるにも関わらず職場を抜け出せず遅刻。アメリカ人の元部下からからは20時少し前に、「ようやく会社を出ました」、とのメールがある始末だった。何とか焼肉屋に着いて、先に始めるかと話している最中に新たな着信。駅に着いたとの事で迎えに行くと人混みの中に見馴れた顔が。しかし、空氣がずいぶんと違う。










 じゃぱにーずさらりーまん かよ!







と思わず言いたくなるぐらい醸し出している空氣が疲労したさらりーまん

(取り敢えず酒を飲ましたら元氣になったので良かったです、ますますさらりーまんみたいだ)

2010年12月11日土曜日

成長

最近、ネットで見つけて凄いなと思った動画。生まれてから10歳までの写真を1分25秒にまとめたものだ。子供の成長ぶりが実に如実に伝わってきて素晴らしい。記事と写真はこちらで見る事が出来る。





そんな我が子は早7ヶ月。最近はこんな感じである。





この父にしてこの子あり、か?


ちなみにこのカリスティックを持たせたのは私ではありません


 (何が楽しいのか、大層、上機嫌でしたが)

2010年12月7日火曜日

ガジェット

 現在、私が所属している二つの部署のどちらでも私はiPhoneやiPadに詳しいと言う事になっている。不思議だ。帰国して、嫁さんが買ったiPodNanoに触発されてiPod Touchを買ったのはもう2年近くも前の事だが、氣が付けば仕事でiPadはもちろんiPhoneまで使うようになっている。

最近、帰宅すると自分の携帯、会社の携帯、私のiPod Touch、会社のiPhoneと4台ものガジェットが机の上に並ぶ。なかなか強烈な光景だ。何か間違っている氣がしてならない。iPadは最近、同僚が使っている事が多く、私自身はあまり持ち歩いていないのは不幸中の幸いか。とは言え、仕事を兼ねて使い倒せば、倒すほど、このガジェットへの中毒性は増す。持たないで外出なんて出来ない氣がする。





 
 3年前まで携帯なんて持ってすらいなかったのに

 
 NYのApple Storeに入りながら何も買わないで出た事も何度か

(周りの同僚にも信じてもらえませんが、多分、NY時代の自分には今の状態は異質だろうなぁーっと思ったり)

2010年11月30日火曜日

イクメン

 と言う言葉がある事を子供が出来てから知った。育児に積極的に関わる男性を指すらしい。どの程度でそこに該当するのか分からないが、個人的には相応に携わっているのではと自負している。判断基準は嫁さんにあるのはもちろんだけど。

先週の土曜、嫁さんが映画を観たいと言うので、その間、子供と二人だった。最近は私が多忙だった事もあり、これは珍しい。実際に赤ん坊と二人だけで過ごしてみないと分からない事は多々ある。自分の時間がほとんど無いと言うのはその典型例。ゼロでは無いが、まとまった時間、あるいは集中出来る時間を確保するのは難しい。 私はと言えば仕事の激務が偶然、台風の目に入ったような状態。久しぶりに嫁さんにリフレッシュしてもらうと共に、私ものんびりと過ごそうかと思った。


子供、ぎゃん泣き


母親の姿を求めて力尽きるまで延々と2時間近く大騒ぎ


 (いつの間にここまで力強く、と感動する間も無く、鍛えられました・・・私が)

2010年11月28日日曜日

感謝祭

 英語名称、Thanksgiving。日本で言う所の正月とお盆を足したような祝日。アメリカで年末のホリデーシーズンの幕開けとなる事でも有名だ。11月の4週目の木曜日が該当する。翌日のThe Day After Thanksgivingは厳密には祭日では無いが、大半のアメリカ人は休む。NY時代、この時期は私自身の仕事は繁忙期だったので稀に会社に出て来たりした事もあったが、大抵は誰かしらと祝い、金曜日は参加者の少ない合氣道の稽古に顔を出していたのも今となっては良い思い出だ。

感謝祭の名物料理は七面鳥。アメリカ人の家に招待されたら夕食の必須アイテムだ。日本人の間では好みが別れる所で、私や私の知り合いの日本人の中では別に無くても良いかと言う感じ。そんな訳で日本人同士で集うと韓国系の焼肉に行く事がよくあった。そこでも感謝祭の時は七面鳥がおまけで出て来たりしたのだけれど。

だからと言う訳でも無いのだが、週末の今日は嫁さんがアメリカ風の朝食を食べたいとの事で食卓に出てきたのはパンケーキだった。




とんでもなく腹一杯


嫁さんがハートアタック・ブレックファストと呼んでいた理由も分かる氣が




(お蔭様で夜までお腹が減る事はありませんでした)

2010年11月23日火曜日

在宅勤務

 日本は勤労感謝の日で祭日なのだが、会社の携帯が鳴っているのに氣が付いたのはそんな日の朝だった。表示相手はおエライさん。出ると現在、進行中のプロジェクトの話だった。どうやら本社にアメリカの取引先から電話があり、たまたま出社していた同僚がその内容についてメールをしたらしい。1時間前には無かったメールなのにと思いつつ、携帯片手にパソコンで会社のメールをチェックした。

結果論から言うと昼過ぎまで何人かのおエライさんと電話で話したり、会社にいる同僚と意見交換を行ったりし、夜は夜で延々と届くメールの内容をまとめ、アメリカの取引先相手にこちら側の意見としてメールを送信した。今はかなり大事な局面、ここでの展開が今後に大きく影響する事を思うと、このように祭日に仕事に巻き込まれるのも仕方が無い事なのかもしれない。親友と会う予定が先方の都合でキャンセルとなっていたのだが、それも結果的には吉と出たと言えるかも。

そんな日中の電話の際、こちらはパソコンをにらむようにして集中しながら話を聞いているのだが、同僚が一言、「トウヤ君の後ろから聞こえる怪獣のような声は?」


子供です


 お蔭様で一日中、元氣なのですが、午前中は特にハイテンションで奇声をあげるのでそれがついつい電話越しに

 
 (時折、堅い案件も和ませるマジックが生じる事もあります)

2010年11月17日水曜日

30%

 先日、業界の交流懇親会の席で社長が私の事を称して、「アイツは自分の能力の30%しか発揮していない。誰かアイツの能力を200%引き出すべきだ。」、と言ったらしい。その場にいた同僚から伝言で聞いた。

それは買いかぶりだろう。30%って何だ、まだ仕事量が足りないと言う事だろうか。そんな話を嫁さんにしたら、 一言。

「それはきっとアナタが自分の関心の30%しか向けていないと言う意味じゃない?」


なるほど ・・・ 納得するようなしないような。


最近の多忙ぶりを考えるともう少し関心を払っていると言っても良いと思うけどね。35%とか。

2010年11月14日日曜日

息子



・・・ 何をたくらんでいるんだお前は?




半年とは思えないこの笑みに父親としては色々と複雑な思いであります



(いつもはもっと子供っぽい顔をしているのに・・・・)

2010年11月13日土曜日

誕生日

 9日は誕生日だった。お蔭様で家族を始め、掲示板やメール、FacebookやMixiでもお祝いの言葉をいただき感謝である。20代の後半から結構、素で自分の年齢を忘れている事が多く、尋ねられると一瞬考えるのだが、これはNYでの10年間も大きいのかもしれない。アメリカでは、酒を買う際の身分証のチェックはあっても、相手の年齢を尋ねたりしないし私の道場での付き合いは下は10代から上は70代までと幅広かったのであまり考えなくなった。
 
とは言え、今年で38とは我ながら信じられない思い。30を迎える際に更新ネタにしていた日は遠い昔。今は身近に日々、成長している生命力の塊がいるので、子供の変化に目を見張る事が多い。先日、会った友人夫妻の子供、前回は3歳だったのが今回は4歳。まるで別人だった。

さて私の業務の一つである会社の新プロジェクトの方では最近はメディアへの露出も多く、それに比例してまだ始まっていないのに多忙さを極めつつある。残業や週末の仕事の持ち帰りは当たり前。週末に業務メールを読んでいなければ月曜の朝一は周りの動きが分からないような始末だ。私の理詰めの上司は恐らく長い事、週6日出勤の残り1日は在宅勤務。自身に厳しく、周りにも同じ基準を求める所はさすが私のNY時代の上司の元上司と言えなくも無い。そんな上司が体調を崩して会社を休んだのは一週間前の事。

どう考えても過労だろうと言うのがチーム全体の思い。以前にも一度あったらしい。とは言ってもメールは来るし、週末に業務携帯が鳴ったら上司だったりするので、姿を見なかったらと言って休みと言う印象は持たない。敢えて言えば、上司が担当していた社内の大きな打ち合わせも任せられてしまったと言う事か。

そんな状態で迎えた火曜日。仕事に忙殺されていると上司のメールが届いていた。改めて医者の検査を受けていたらしい。


診断結果: 入院2週間


・・・・取り敢えずはよく休んで下さい、チームの仕事は何とかしますので


 (別に私が#2と言う訳でも無いのに、社長やエライ人達の集中砲火を浴びております。そんな誕生日でした)

2010年11月7日日曜日

語学力

 私は二つの部署に兼務で所属しているのだが、それぞれの部署の上司は英語がきちんと出来る。元の部署の上司の語学力はある種叩き上げ。もう一つの部署のスーパー理詰め上司はさすがNYの事務所とロンドン事務所に勤めていただけあると感じさせる出来だ。

最近は理詰め上司の部署のプロジェクトがいよいよ大詰めで平日はエンドレス、週末は在宅勤務のような日々が続いている。様々な取引先との交渉や企画があるのだが、その内の一つは日本でもよく知られているアメリカのりんごマークの会社。先日の朝、先方からいきなり電話がかかってきた時はびっくりした。同僚の女性社員に、「トウヤさん、英語、英語」、とあたふたと電話を渡され聞いてみたら国際電話で驚いた次第。会議で席を外している上司を呼び戻す展開となった。

上司が電話で交渉した結果は先方の社内で改めて状況を確認する為に文章で提出して欲しいとの先方の要望。その日の夜、A4にぎっしりと埋まった英文の打ち出しを上司に渡された。「これで出そうと思うのだけど、どうかな?」、と。

意見を求められたのは正直意外だった。 しかし懐かしい。そう言えばNY時代の10年間、難解な案件の時は上司から同じように文章の内容について意見を求められた事を思い出す。英語の時もあれば日本語の時もあった。口頭での交渉と文章での交渉は異なる。要点は簡潔に、強調したい事はクリアに、流れはスムースに隙を見せない事。NY時代の上司にはずいぶんと鍛えられたものだ。主に日本語だったけれど。

理詰めの上司の英文はさすがに隙が無い。それでも意見を求められたからにはと、個人的な嗜好の問題かもしれないがと前置きして、構成について一箇所と別な論点について一箇所、意見を述べる。「そうか」、とそれが文章に反映された事にまた驚いた。送信された最終版の文章は見事な出来。現在、結果待ちだ。今回の件、私としては改めて上司の能力の一面に触れられて大いに勉強になった。


知らない英単語が二つもあったし


文脈上、意味は分かりつつネットで意味を検索してしまいまいた


 (さりげない語彙力の差にスキルの違いを見せ付けられた氣分です)

2010年11月2日火曜日

結果

 夕食をお粥と野菜にしてはどうだろうと言う案が思い浮かんだのは9月下旬の事だった。事の経緯は体重。私はNYの10年間を経て、帰国後も自宅には体重計を置かないで生活していたのだが、たまに公共の体育館で乗る機会がある度に複雑な氣分でいた。それとは別に嫁さんの実家から体重計をいただいたと言う事情もある。洗面所に体重計があればそこに乗るのは自然な流れ。表示される体重と体脂肪率が目に突き刺さる訳である。

普通の時間に帰宅出来るならこんな問題は生じない。あるいは以前のように稽古が出来ていればとも思うが、現時点ではそうもいかない。そんな時に思い出したのが以前、社会人になる直前にハワイの師の元で過ごした3週間半の日々。週6日の食事が野菜で1日だけ肉類。毎日、稽古して帰国したら頬がこけ、背中は大きくなり、体重は増えた事があった。ベースはこれだ。身体を同じように動かすのは無理でも食事を削る事は出来るだろう。そんな訳で嫁さんにお願いしてお粥プログラムを開始した。

ひもじい。

お粥は少量で腹が膨れるのだが、消化も早いので寝る前には空腹感に襲われる。それを無視して寝る事を繰り返した。身体が馴れ始めたのは2、3週間経ってからか。最初の内は何も変化が反映されていなかった体重計も氣が付けばコンスタントに低い数字を表示するようになった。こうなればしめたもの。10月中旬には健康診断があり、今日、その結果が戻って来た。

よし。

全ての数字が昨年のものをクリア。やれば出来るじゃないか。これは祝っても良いだろう。


お粥で



最近、さりげなくベジタブルな日々です、夜は

2010年10月31日日曜日

ハロウィーンとサイトのリブートと

 嫁さんの家族が遊びに来てくれる事になり、せっかくだからケーキでも用意しておこうと嫁さんと子供と近所の人氣のケーキ屋に行ったら、行列が並んでいるだけでなく、入口がカボチャで一杯だった。





考えてみると今日は10月の末日。アメリカではハロウィーンだ。子供が仮装して近所をまわり、「Trick or Treat?(イタズラかお菓子か)」  、と言ってまわる習慣の日である。見ると大きなカボチャの一つ一つに異なる絵柄が彫ってあり、その手の凝り様にはなかなか感心した。ちなみに私が過去に個人的に感銘を受けたカボチャはこんなのである。


きっとこのブログを見た人の8割が何の事だか分からないと思うのだが、これはBattleStar Galacticaのサイロンである。以前サイト時代にデス・スターのカボチャを掲載した記憶があるが、これはこれで良い。

サイトと言えば今日は月末、元のサイトが本日をもって終了してしまうはず。チェックしてみたらカウンターは186383だった。18万。多いのか少ないのか分からないが8年間の結果である。ちょっと感慨深い。思えば最近はカウンターが駄目になり、掲示板が駄目になり、無料サイトも終わりとちょうど寿命だったのかもしれない。8年前はどんな事を書いていたのだろうとちょっと読んでみた。


あまり変わらないな


敢えて言うなら今より稽古についての言及が多いぐらいか


 そう言えば最後に身体を動かしたのはいつであったか ・・・・ ウッ

2010年10月26日火曜日

読書

大前研一、柳井正著の「この国を出よ」、を読み終えた。ある夜中、仕事から帰って来たらカウチに本が置いてあったのである。嫁さんが買ったらしい。嫁さんも子供も寝ていたので食事をしながら読んでいたら軽くはまってしまった。大前研一は著作もブログもよく読んでいるし、柳井正はサラリーマンの時代は終わったと言う発言を耳にして以来、機会があればチェックしている。今の時代を考察するのにこの二人の本は素直に面白い。

日頃、ネットで接していたりするせいか本の主張自体は特に目新しい事は無いのだが、印象に残ったのは158ページの、「うまい英語とは、流暢に話せることではありません。世界の共通語は英語ではなく、文法もイントネーションも不正確な「ブロークン・イングリッシュ」なのです。ビジネスの世界で一番大切なのは、相手にどんなことを伝えたいのか、どんな結果を残したいのかを考えることです」、と言う箇所。これは内田樹が語るところのリンガ・フランカ(Poor English)にも相通ずる所である。

私自身たまたま海外生活が長い事もあってか、統計に見られる今の若い世代の海外を忌避する傾向については若干疑問を抱かなくも無い。確かに日本は基本的に何でもあるし便利だが、 私は自分の子供には海外に出て世界に接して欲しいと思う。それはただ旅行をして欲しいと言う事ではなく、実体験として世界の広さ、様々な文化に触れて欲しいと言う事。本の最後の「日本を出よ!そして日本に戻れ!」と言う辺りを読みながら改めてそんな事を思った。

と言うか私がまた出たい

現在、本業に忙殺されていますが、本当は古巣に用事があったり無かったり

 (去年、一昨年と他流儀の師の通訳としてNYに遊びに行っておりました・・・今年は泣く泣くお休み)

2010年10月23日土曜日

Forceの導きの元に

 iPodやiPhoneはNY時代からよく周りの友人達が持っていたので知識としては知っていた。ただ不思議とそれが自分の物欲には結びつかず、Apple Storeに何度か足を踏み入れたものの、結局、買わずに出てきてしまう始末だった。

今はiPod無しでの外出は考え難い。

触れる機会が生じたのは嫁さんがランニング用にNanoを買ったから。帰国して、「BattleStar Galactica」、の最終シーズンがどうしても観たかった私は色々と調べてTouchを購入。それ以来、愛用している。アメリカのクレジットカードを利用してアメリカ用のアカウントを作り、何とか全エピソードを観る事が出来た。人間、モチベーションのスイッチが入れば意外と何でもこなすものである。

そんな形で得た知識は今の仕事とも不思議と一部リンクしている。A部署の業務はそれほどでないものの、B部署の業務はiPadとiPhoneと結構関係があるからだ。理詰め上司はiPhoneユーザー、先日、B部署に異動になってきた年配の同僚は早速携帯をiPhoneに変えていた。なかなか熱心である。私はと言えば相変わらずTouchでごまかしていたりする。

こんな事を以前にも書いていたからだろう。少し前だが携帯メールにこんなものが届いた。






見事に現状を捉えられています


まぁ私の通勤時の脳内自我イメージはこんなものかも


チャボさん、毎度の事ながらツボにはまる画像、ありがとうございます!

2010年10月21日木曜日

類似点

私は合氣道を3人の先生から学んだ。大学時代、初段を頂くまで学んだ比較的若い先生。その先生が独立された後に本部から派遣されて来た高段位の先生。そしてNYの道場で10年間、お世話になった師だ。師の道場を訪れたのは様々な偶然が重なったからだが、見学時に日本で学んだ先生の名を訊かれ、高段位の先生の名を挙げた所、「あぁ、彼は私が教えたのだよ。」、と言われた事を今でも覚えている。「トウヤ君は孫弟子だから」、とは良く言われた事である。

  私が所属しているB部署の上司は元々NY事務所とロンドン事務所を兼任したベテランのおエライさん。英語は私より圧倒的に出来、超が付く理詰め。プレゼンを聞いていると突っ込み所がまるで無い。理詰めの上司と言えば私が10年間、NYでお世話になった元上司がいる。私の社会人としての振る舞いや感性は大方、この元上司に鍛えられたと言って良い。論争と言う意味ではほとんど敵無しの私の元上司だが、素直に、「あの人は凄いから」、と言う相手がいる。今の私のスーパー理詰め上司。実は元上司の新入社員当時の上司だったと言う経緯がある。



原点回帰?


元の師弟関係の系譜から抜け出せないのは私の運命かいな?


最近、少しずつスーパー理詰め上司の正しい接し方を身体で学びつつあります

2010年10月19日火曜日

近況

 帰任した頃は限り無く定時に上がり、上司が仕事をしていようが、部下が仕事していようが、「あれがアメリカのマネージャーのスタイルみたい」、と評価されながら基本的に好きにやってきた。休みも取りたい時に取る。空氣なんて敢えて読まない。そんなスタイルを貫いてきた。

つい先日までは。

最近は新しいA部署とB部署と兼務になり、B部署は新規プロジェクトの部署につき、否応無くやる事が多い。氣が付けば週末に仕事を持ち帰ってやっている事まである。このままではいけない。

そんな思いを抱きつつ、週頭の月曜は早速午前様の帰宅となった。プロジェクトがテレビの取材を受けて今夜がその放送日。その絡みで関連サイトを当初の予定より早く、テレビの放送に合わせて立ち上げたりしたのが最近のドタバタの一つの原因かもしれない。サイトのトップのセールストークは私が書いていたりするし。こんなじゃぱにーずさらりーまんのような働き方をするのも今後の自身への反面教師と言う意味では良いかもしれない。 何事も経験と勉強である。




しかし昼食も夕食も抜きと言うのはさすがにいかがなものか



氣が付いたら食べる間も無く社内で23時をまわっていた訳ですが


 (Wish it was Friday but it is only Monday .... こんな事をしていないで寝ろと言う話です)

2010年10月16日土曜日

引越し先

 8年運営してきた元サイトが今月末でいよいよ無料サービスを中止すると言う事でどこに引越しすべきかしばし悩んできた。実際は悩みつつ、決断を先延ばしにしてきたまま氣が付いたら月も半分が過ぎていたと言うのが正しい。

色々と思う所があってhtmlを勉強してサイトを立ち上げたのもずいぶんと前の事。その内、ブログが流行り、mixiやFacebook、Twitterと色々と表現方法はどんどん進化を遂げた。

さて、こちらではどんな感じで更新を続けていく事になるか、そもそも引っ越し先として適切なのか、全てはやってみないと分からない。

結局、決断と言っても98%は思い付きだし

今後ともお付き合い頂ければ幸いです。