2012年1月24日火曜日

父親族の会話

月曜夜は社内の他部署と打ち合わせ、そのまま飲みにと誘われて飲んだのだが、飲み屋を出るとそこは雪国かと見間違うかのような景色だった。幸い、電車は少々の遅れで走っていたのだが、途中の駅まで一緒だった若い男性同僚2名が一様に「どうせ降るなら金曜夜が良いのに」、と言っていたのが印象的だった。二人とも幼い子供がいる。翌日が休みなら子供を連れて雪遊びが出来たかもしれない。そんな意味では私も同感である。

子供が何歳まで可愛いのかは諸説あるようだが一番多く聞くのは3歳。それ以降はどんどん生意氣になって可愛くなくなっていくらしい。後1年半かと思いつつ、既に拒否を覚えて第一次反抗期に入りそうな感のある子供を見ていると、そんな日もそう遠く無いのだろうかと思わなくも無い(それでも私にとっては相変わらず可愛いのだが)。そんな昨夜、印象に残ったもう一つのエピソードが二人の子持ちでその内の一人が剣道をやっている16歳と言う少し年配の体育会系父親の話。

「オレなんかさ、この間、息子と取っ組み合いになった訳よ。オレの方がまだ強いけど、持久力はアイツの方があるね。顔面を殴るとお互いにヤバいと言う空氣があるから、馬乗りになっても身体しか打たないけど、息が上っちゃって"このぐらいにしておいてやるか"って自分から引く訳よ。後で風呂に入ろうとしたら身体の方々が内出血していてさ」、続けて、「あまり厳しく躾けると反発が半端じゃないよ」。


熱いよ


父親と子供の頃に相撲を取った記憶はありますが、中高生で取っ組み合いの記憶は無いし

(子供に武芸を教えるとなると自分の鍛練も怠ってはいけないなと改めて思った次第)

2012年1月18日水曜日

武道の必修化に思う事

私は高校時代に中国武術に出会い、大学で合氣道を始め、色々と稽古を続けて来たので単純な武道歴で言うと20年以上になる。武芸は私がかなり熱くなる分野だし、子供にも教えたいと思う。

とは言うものの、まるで狙ったかのように2日続けて、愛知の柔道教員、6日で黒帯…30年間全員合格や、中高生114人、柔道で死亡していた…名大調査なんてニュースに触れると正直、氣が滅入る。前者についてはきちんと読めば6日と言うのは1年目に2日の講習、2年目に4日の講習を受けて愛知県の中学・高校の体育教員が黒帯をもらうと言う事なので厳密には1年の期間があっての6日だが、それでも何だかなと思う。そこに追い打ちをかけるように後者のニュース。114名の統計は1983~2010年の28年間の合計だが、半数以上が1年生、死亡原因の大半は頭部外傷と読めば言葉を失ってしまう。

こちらの記事によると2010年度に柔道で黒帯を取得した人数は男女合わせて約2万3600人との事。さすがは講道館、大組織である。武芸によって黒帯の難易度は異なるし、身も蓋も無い事を言えば昇級、昇段審査は道場にとって売上に貢献する大きな所なので、別にどの流儀にどれだけの黒帯がいるかは個人的には問わない。そもそも今の時代に黒帯と言うものにどれだけの価値が置かれているのか分からないが、親としては自分の子供が学校の体育の授業で、運動神経だけで受身が取れて黒帯を締める事になったかもしれない人間に武道を教えられるのはごめんこうむりたいと言うだけである。

武道の話になると礼儀や人格形成が話題に挙がる事もある。我が身を振り返れば確かにそれは有効だったと言えなくもない。が、それは結果であって、目的では無い。それを目的に子供に武道を学ばせたいと言う親がいたら個人的には反対だ。最近のニュースを見ていれば、アマ、プロを問わず試合の勝敗が全ての評価基準のベースとなった結果、人間的に問題ありな人達がチヤホヤされ挙句の果てにトラブルを起こしたと言うケースも目に付く。心身を鍛えて身を守れるようになるメリットは計り知れないが、その過程で道を踏み外しては本末転倒甚だしい。

今まではこの種のニュースに触れても基本的に他人事だったのだが、自分に子供が出来ると反応が変わると言うのは一つの発見。どうしたものかなと思う。


取り敢えず学校教育が始まる前に一通り仕込むとか


そもそもどこで育てるかなど、色々と考え込みます

2012年1月16日月曜日

GPSコマーシャル

日本に戻って来てからあまり車を運転する機会は無いのだが、昨年の夏、家族で旅行に行った際にレンタカーを借りてそのGPSと音声ガイドの性能の高さに驚いた記憶がある。そんな背景事情があると言う訳でも無いのだが、Facebookで友人から教えてもらったこの動画に爆笑した。


基本はダース・ヴェーダーがGPSの音声ガイドの録音をしていると言う内容。「水でも持ってきましょうか?」、と言う問いかけに対し、「ジェダイの帰還」、の冒頭シーンのセリフで返すから始まる。「突き当りを右折」、と言う表現が上手く発音が出来ずやり直しになったり、「もう少し静かに呼吸出来ませんか?」、と言われて怒ったり、「もうちょっと明るく言えませんか?」、との注文に無理やり明るい声を出した挙句、「俺がオヤジだと言った時のアイツの顔と言ったら最高だったぜ」、みたいなギャグを飛ばしたり、ギャグの一つ、一つがとにかく最高である。

続いてYoda編。


  「遅刻か?」、と言う質問に杖でマイクを叩いて存在をアピールする所から開始。Yodaと言えば、英語のセリフの順序をあべこべに語るのが一つのトレードマークだが、道の案内を正しく言わず、延々とやり直しが続いたりする。その他にもいきなりダークサイドの話を始めたり、「ダゴバー」、と声が入ったり、この間の取り方がまた素晴らしい。ヴェーダーと言えばダークサイド、ヨーダと言えばライトサイドだが、締めのオチの部分もそこをきちんと生かしている所が見事である。何度、観ても噴き出してしまう。


こんなGPSがあったら即契約してしまいそう、車無いのに


この動画は2010年のもの、今まで知らなかったとはSWファンとして恥じるべきであります

2012年1月12日木曜日

Ip Man - 葉問



ブルース・リーの詠春拳の師として有名なイップ・マン(葉問)。この映画の存在を知ったのは2009年だったろうか。アメリカに旅行で戻った折に中国人の親友の家に泊めてもらい、そこで見せてもらった。親友は武術家なので映画での伝統的な武術の描かれ方について熱く語ってくれたのだが、広東語に中国語の字幕だったので理解するのに苦労したのを覚えている。

そんな作品をDVDのレンタルショップで見つけたのは12月の事。序章と本編と言う形で2008年度の1作目と2010年度2作目が置いてあり、早速、借りた。改めて観ると序章の冒頭、ある武術家が葉問の自宅を訪れ勝負を挑む箇所など、とても中国的で笑える。葉問は妻子と食事をしているのでまず食事を済ませ、相手と共に茶を嗜み、それから手合せを行うのである。中国武術にも縁のある身としてはこの「食事-茶-手合せ(稽古)」の組み合わせはついつい笑みがこぼれてしまう。

物語は一作目が広東省の佛山、二作目が香港だが、物語の基本コンセプトは一緒である。一作目の悪役は日本人、二作目はイギリス人。それぞれが時の権力者で中国文化、特に中国武術に対して侮蔑的な態度を取り、それに対しクライマックスは一騎打ちと言う形で勝負を挑む。もちろん、他の武術家との軋轢(格闘シーン)や、日本/イギリスの支配下における貧しい暮らし、妻子との絆、敵と協力する事で生き延びようとする脇役の抱える葛藤などドラマとしても充分に見応えがある。

主役のドニー・イェン、私の中では「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」、でジェット・リーの敵役として壮絶な槍の格闘シーンを演じた人として強く印象に残っている。メイキングによると映画に入る前に一年近く詠春拳を学んだと言うだけあって、見事な動きを見せる。一作目ではアクション指導をしていたサモ・ハン・キンポーが二作目では脇役として登場していたり何となく懐かしい。しかしドニー・イェンが1963年生まれ、サモ・ハン・キンポーが1952年生まれと知ると彼等の動きの凄まじさには改めて驚かされるばかりである。


 取り敢えずこの映画を観たら縦拳の連打はお約束


昔、学んでいたJKDでもきちんと受け継がれていましたから

(川井憲次のサントラがまた癖になりそうです)

2012年1月11日水曜日

The Godfather

この映画を初めて観たのがいつの事だか記憶が定かではないのだが多分テレビだろう。私の好きな作品である。3作目は映画館で観た記憶があるが、1作目は1972年、2作目は1974年と40年近くも前の映画にも関わらず今、観直してもまるで古くない。名作の名作たる所以として観る度に新しい発見がある。家族、組織のマネージメント、時代背景、色々な事が身に染みいる作品である。

今回は嫁さんの希望でクリスマスからPart 1、Part 2と観始めた。それぞれ3時間近い作品なので一氣に観るのは子供もいる今となっては難しい。DVDはNY時代に買って持っているので、それを4回に分けて観た。Part 3は持っていないのでこれから借りて観る予定。物語は基本的にヴィート・コルレオーネの人生と彼の三男でファミリーを受け継ぐマイケルの人生との対比である。方や何も持たずにアメリカにやって来てのし上がる父、方や受け継いだ巨大なファミリーを運営しつつ存在の合法化を計る息子。

ヴィートとマイケルのマネージメントを観察していると組織を維持しようとするマイケルの方が大変そうである。要所、要所での判断がじわじわと尾を引く。マイケルの方が頭は良いのだろうが、父ヴィートは英語で言う所のストリートスマートである。Part 2を観ていると駆け引きや交渉のシーンで、その違いがくっきりと伝わってくる。過去に道場の運営に携わったり、会社で中間管理職的な立場にいると組織運営の部分はずっしりと来る。嫁さんの要約は「マイケルは頭で、ヴィートはハートで運営した」、なかなか言い得て妙かなと思う。







取り敢えず私の頭の中はこのGodfatherのテーマが止まりません


がなり声じゃない若いAl Pacinoと言うのも観返す度に新鮮だったり

(久しぶりに3作目も観て一端このサーガを終わらせようと思います)

2012年1月9日月曜日

写真

Facebookで友人が投稿していた写真より。







ゴジラ無しでも十分いけるぞ

こう言うセンス、大好きです。

2012年1月5日木曜日

4分で分かるBSG

ネット上で、これを見つけた。BattleStar Galactica全4シーズンをRPG風に4分強にまとめた内容。






Bravo!

2012年1月4日水曜日

男たちの挽歌/英雄本色/A Better Tomorrow

私にとっては定番中の定番映画なのだが、製作されたのは1986年。日本で公開されたのは1987年だから25年も前の事である。映画館に友人と行ったのは中学生の時だっただろうか。猛烈なインパクトを残した映画だった。言わずと知れたジョン・ウーとチョウ・ユンファの出世作。95分と言う短い時間の中にこれでもかと言うぐらいアクションと生き様が描かれる。制作のツイ・ハークはジェット・リーの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズでも有名な人。




中高生の頃に映画館とダビングしたビデオで何度観たか記憶も曖昧なこの映画、年末にDVDのレンタルショップを覗いたらブルーレイがあったので思わず手に取ってしまった。嫁さんが観た事が無いと言うので子供が寝た後に二人で鑑賞。広東語のセリフは分らないのでセリフは字幕でしか覚えていないのだが、10数年ぶりに観たのに音楽やカット割りを鮮明に覚えていた事に驚いた。

物語は香港マフィアの幹部ホーとマーク、そしてホーの弟で刑事のキットの3者を描いた内容。子供心にマークを演じたチョウ・ユンファがとにかく格好良いと言うのが鮮烈な思い出だが、今回観返してみて、ホーが一番良心的なキャラであった事に氣が付いた。そして炸裂するジョン・ウー節。ロングコートにサングラス、二丁拳銃は今でこそMatrixのキアヌ・リーブスを始めハリウッド映画でも使い古された感があるが、この映画がどれだけインパクトを持ってそれを紹介したか改めて思い知った。改めて観るとシナリオ的に方々にツッコミを入れたくなるのだが、有無を言わさずに最後まで突き進む物語の力はあっぱれである。正月休みの最終日に観て、昔、熱くなった氣持ちが蘇った氣分。


 と熱く映画後に語り嫁さんに煙たがれました


クリスマスから年末年始に他に観た映画は「The Godfather」に「Yip Man 2」でした

(そんな訳で今年も宜しくお願い致します)